日本語教育グローバルネットワーク(GN)シンポジウム
- ●J-GAPのHPで,2012年8月18日,19日のシンポジウム(1), (2)で使用したスライドが公開されています。
GNシンポジウム(1) (8月18日(土) 10:00-12:00 豊田講堂ホール)
グローバル社会を創る日本語教育:アーティキュレーション(連関)を通して見た世界の日本語教育GNシンポジウム(2) (8月19日(日) 9:00-11:00 IB電子情報館大講義室)
世界と日本をつなぐ日本語教育:留学生のための日本語教育のアーティキュレーション(連関)
GNシンポジウム(1)では,海外の日本語教育における
アーティキュレーション(連関)
を,GNシンポジウム(2)では,留学生の日本語教育における
アーティキュレーション(連関)
を扱います。
世界のグローバル化(いろいろな意味がありますが)が進む中,日本も大きく変化しています。
海外の日本語教育は当然のことながら日本の状況に大きく影響され,海外の日本語教育も転機に来ており,量の時代から質の時代に来ています。
日本語教育の質を上げるためには,日本語教師個々の質や日本語プログラム個々の質を上げることももちろん大切ですが,
幼稚園から小中高を経て大学に続く日本語教育の流れの中で,日本語教師,日本語プログラムが連携して,全体の質を上げていくことがより重要です。
すなわち,日本語教師が連携して日本語教育をスムーズにつなげていく
アーティキュレーション(連関)
の達成がきわめて重要となってきています。
司会:當作靖彦氏(カリフォルニア大学サンディエゴ校)
(1)グローバル社会を創る日本語教育:アーティキュレーション(連関)を通して見た世界の日本語教育
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ヨーロッパ代表: 穴井宰子氏(オックスフォード・ブルックス大学) |
カナダ代表: 有森丈太郎氏 (トロント大学) |
アメリカ代表: 蘇寿富美氏(ジョージメイソン大学) |
韓国代表: 鄭起永氏 (釜山外国語大学) |
台湾代表: 陳淑娟氏 (東呉大学) |
オーストラリア代表: トムソン木下千尋氏(ニューサウスウェルズ大学) |
(2)世界と日本をつなぐ日本語教育:留学生のための日本語教育のアーティキュレーション(連関)
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日本代表: 伊東祐郎氏 (東京外国語大学) |
日本代表: 加納千恵子氏 (筑波大学) |
中国代表: 修剛氏 (天津外国語大学) |
日本代表: 堀井恵子氏 (武蔵野大学) |
香港代表: 萬美保氏 (香港大学) |
アーティキュレーションには,異なるレベル間のアーティキュレーション(縦のアーティキュレーション), 同じレベルのクラス,プログラムの間のアーティキュレーション(横のアーティキュレーション), 日本語のクラスとそれ以外のクラスの関連性(教科間のアーティキュレーション), があります。
(http://j-gap.wikispaces.com/アーティキュレーションとは より)
●趣旨説明● ![]() 當作靖彦氏 J-GAP責任統括者。アメリカ日本語教育学会会長。カリフォルニア大学サンディエゴ校教授
専門は第2言語習得理論,外国語教授法,言語能力評価。 主著書として『Yookoso!』『ドラえもんのどこでも日本語』『日本語教師の専門能力開発』『日本語教育のためのTips77』等 |
シンポジウム(1)では,海外での幼稚園から大学までのアーティキュレーション達成プロジェクトの進捗状況を眺めることにより,海外の日本語教育が今どのように動いているのかを,皆さんに知ってもらえるのではないかと思います。 海外の日本語教育は,日本の日本語教育関係者にとって,他山の石ではありません。留学生を通して,海外の日本語教育と日本国内の日本語教育は,密接に関係しています。シンポジウム(2)では,留学生の日本語教育のアーティキュレーションを通して,この2つの日本語教育の関連性について考えてみます。 この問題は,日本の日本語教育にとって重要な問題ですが,あまり顧みられることはありませんでした。しかし,シンポジウム(1)で扱う日本語教育のパイプラインを通ってきた学習者が日本に留学して日本語教育を続け,また本国に帰り,それぞれの国の日本語教育に戻っていくということで, 2つの日本語教育関係者が密接に連携をとらなければ,日本を含め世界の日本語教育の質は上がらないことは明らかです。 シンポジウム(2)では,留学生のための日本語教育のアーティキュレーションを通して,日本語教育と日本研究の間のアーティキュレーション, 大学での日本語教育と社会に出てからの日本語使用の間でのアーティキュレーションの必要性についても考えてみます。 さらに,日本語教師養成,研修と現実の日本語教育の間のアーティキュレーションにも触れる予定です。 この3つのアーティキュレーションも,日本の日本語教育関係者にとっては,重要な問題だと思います。 |