開催趣旨・ご挨拶

開催趣旨

ことばが拓く新たな地平:人をむすび社会をつくる日本語教育を目指して

 ことばは人と人の間に新しいつながりをつくります。それによって,この世界はより豊かな社会になることができます。そんなことばの教育として日本語教育を考えてみるとどうなるでしょうか。
 日本語教育は,外国語,第二言語として日本語を学ぶ人と教える人だけのものではなくなります。日本の,そして世界中の日本語を使っている人,自分自身は日本語を使わないけれど,日本語を使う人と接している人…,いろいろな人といっしょに,なぜ日本語を学ぶのか,なぜ日本語を教えるのか,それをもういちどゼロから考え直してみたいと思います。

●開催の背景・経緯

 日本語教育国際研究大会は,日本語の教育と研究について,国境,地域を越えた協力と情報交流を推進することを目指して,1998年3月に東京で開催された国際シンポジウム「地球時代の日本語教育ネットワーキング」を皮切りに,1999年にボストン(米国),2000年ソウル(韓国),2002年天津(中国),2004年東京,2006年ニューヨーク(米国),2008年釜山(韓国),2009年シドニー(豪州),2010年台北(台湾),そして,2011年8月には天津(中国)で開催されました。2002年大会(天津)では,五つの国と地域の代表により「日本語教育グローバルネットワーク」(GN)結成の覚書が交わされ,日本語教育活動の連携協力態勢を進めてきています。GNの参加国・地域は,2011年8月現在,九つの国と地域となっています。
  2012年は日本語教育学会の創立50周年の節目の年に当たるため,2012年国際研究大会を日本で開催することを2009年開催のGN代表者会議において提案し,本大会の開催が決定しました。

ご挨拶

●会長挨拶

日本語教育学会会長 尾ア 明人
尾ア会長

 日本語教育学会が誕生して半世紀。これまで世界中で日本語教育の実践と研究が積み重ねられ,その成果を共有するために日本語教育国際研究大会(ICJLE)が開催されてきました。しかし,21世紀のグローバル化時代を迎え,日本人と外国人が接触する場が確実に増えている現在,日本人も日本語教育の対象に含める必要があります。また,世界の日本語教育をグローカルに捉え,その体制整備に協力することが日本にとってますます重要になっています。
  このような認識をもとに,2012年名古屋大会は日本語教育の意義と役割を広く日本の方々に知っていただく場にもしようと計画しています。一人でも多くの方の参加を心からお待ちしています。

尾ア会長サイン

●実行委員長挨拶

実行委員長 小林 ミナ 

 2010年秋に実行委員会が立ち上げられて以来,私たちは大会コンセプトについて「夢」を語り合ってきました。そのさなかの2011年3月,日本は未曾有の大震災に見舞われました。日本語教育に何ができるのか。大震災をきっかけに私たちはさらに議論を重ねました。たどり着いた答えが冒頭の「開催趣旨」です。
 どのような価値観を持って社会を作りあげていくのか,それを語り合うにはことばが必要です。では,そのようなことばを教えたり学んだりするというのはどのような営みなのでしょうか。 「ことばの教育」に携わる者すべてが立ち戻るべき原点だと考えました。
 名古屋大会で皆さまと「夢」を語り合うことを実行委員一同楽しみにしております。

小林委員長サイン

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