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お知らせ

研究不正及び研究倫理遵守に関する注意喚起

2026年3月26日

公益社団法人日本語教育学会
会員各位

               公益社団法人日本語教育学会
               会長 西口 光一

研究不正及び研究倫理遵守に関する注意喚起

 

 平素より本学会の活動にご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。
 さて、この度は、標題のことについて会員の皆さまにお伝えしたいと思います。

 昨秋以降、研究不正や研究倫理抵触が疑われる事案が散見されています。以下のようなものです。

(1) 参考文献に実在が確認できないものが含まれていて、そこからの引用が論文中にある。
(2) 参考文献の情報(例:著者名、文献タイトル、掲載誌名)に大きな誤りが見られる。

 文献からの引用に基づく議論は研究の根拠を支えるきわめて重要な部分です。不正確な引用や実在しない文献からの引用などは、故意であるか過失であるかを問わず、研究倫理上の重大な問題や研究不正となり、学術研究の根幹を毀損するものともなります。また、引用している文献の情報が誤っていたり不正確になっていたりしていては、根拠に基づいて議論するという学術研究の基本ルールに反することとなります。論文投稿や発表応募をする際には、文献の実在の確認、書誌情報の確認、引用の適切さの確認などを、必ず著者・発表者自身で行ってください。

 生成AI等の技術の普及と活用が顕著になる中で、研究活動においても生成AIが利活用されることが増え、さまざまな学術領域において、実在しない文献情報が生成・利用される事例や不正確な引用の事例が報告されるようになりました。論文や口頭発表は著者や発表者自身による発信であり、その内容については著者や発表者が全面的に責任を負う者となります。そうしたことを改めてしっかりと心に留めて、成長し続ける研究者として今後も研究活動に積極的に取り組んでいただければと思います。

 本学会は、公益社団法人として、学術研究の信頼性を確保し、社会に対して責任ある情報発信を行う立場にあります。本件については現在、関係規程に基づき、当事者への照会および事実確認を進めております。現在対応中の事案については、個人名を公表することは予定しておりませんが、今後、悪質性が高い場合や社会的影響が重大であると判断される場合には、規程に基づき、氏名公表を含む結果の公表を行う可能性があることも、あらかじめお知らせいたします。

 会員の皆さまにおかれましては、今後の学会誌への投稿、ならびに大会への発表応募に際し、引用文献の実在確認および書誌情報や引用内容の正確性について改めて十分にご確認くださいますようお願い申し上げます。

 研究環境が変化する中で、研究倫理に関する理解や実践の在り方について、あらためて共有と確認が必要な時期に来ていると考えております。本学会では、再発防止のため、以下の取組を検討し、順次実施してまいります。

・投稿・発表応募時における引用文献の真正性および記載内容の正確さについての宣誓の導入
・必要に応じた引用文献の確認手続きの導入
・研究倫理および生成AIの適切な利用に関する研修機会の充実

 研究倫理の遵守は、学会の信頼を守るとともに、会員相互の安心を支える基盤でもあります。学会が健全な学術交流の場であり続けるため、会員一人ひとりの研究倫理の自覚と実践をお願い申し上げます。

以上

■関連規程等: